子どもがカーペットに嘔吐してしまったら、どうやって処理すればよいのでしょうか。
大人と比べると特に、子どもは予期せず嘔吐することがあるかと思います。そんなときに常に対処できるよう必要な道具をそろえておくのがおすすめです。
そして、ここではカーペットに嘔吐してしまった際の汚れや臭いへの対処法などをご紹介していきます。
目次
カーペットに嘔吐した時の汚れの落とし方
まずは基本的な対処法からご紹介していきます。
①嘔吐物の処理を素早く行う
まず、嘔吐物の処理をしなければいけません。嘔吐した人が病気かどうかわかっていない場合も、必ず手袋をして処理していきましょう。
トイレに流せるタイプのペーパー(トイレットペーパーが理想)を使い、嘔吐物を集め、トイレに流します。
嘔吐物が多い場合は少しずつ、トイレが詰まらないように注意してください。
②重曹水を作ってきれいにする
嘔吐物を処理したら、重曹水を使って処理していきます。
臭いの処理にもなりますので、必ず早いうちに重曹水を準備し、素早く処理してください。
処理の順番は以下の通りです。
■嘔吐したカーペットの消臭方法■
- 水500ミリリットル(ペットボトル1本分)に重曹小さじ1を入れて重曹水を作り、スプレー式のボトルに入れる
- 嘔吐した部分がしっかり濡れるようにスプレーしていく
- スプレーしながらキッチンペーパーなどで水分を吸い取っていき、吸い取ったキッチンペーパーをビニール袋に入れて捨てる
- 部屋に充満した臭いが取れるまで繰り返していく
嘔吐物がそれほど多くない場合は、これで処置は完了です。
臭いが広まっていない時はこれでも十分処理できますので、そのまま乾かしていきましょう。
なお、ノロウイルスやロタウイルスなどウイルス性感染症で嘔吐した場合は、嘔吐物に大量のウイルスが存在しているため注意が必要です。
通常のお手入れよりも念入りに処理しましょう。
この時、臭い取り用のスプレーを併用するなら、香りが付いていないものを使ってください。
これでも臭いがどうしても取れない場合は、さらに臭いを取るための処置が必要です。
次の章でご紹介している、臭いに対する処理を実践してください。
カーペットに嘔吐した時の臭いの落とし方
重曹の粉で臭いを取る方法
重曹の粉は臭いの処理にも役立ちます。臭いが取れない時は、薄めずに粉のままで使ってみましょう。
重曹を使って臭いを取る方法は以下の順番で行います。
- 重曹を粉のまま臭いがするところにまんべんなく、嘔吐した部分が粉で数ミリ程度隠れるぐらいたっぷり振りかける。
- 捨ててもよいタオルやキッチンペーパーを上にかけて粉の飛散を防ぎ、そのまま半日~1日放置しておく
- 臭いが取れたら掃除機で重曹を吸い取る
吸い取った後は濡らさずに、しっかり乾かしましょう。
粉が残ると臭いも残ってしまいますから、掃除機は念入りにかけてください。できればそのあと、日が当たる場所に干しておくのがおすすめです。
臭いが付いたところに熱湯をかけて乾かす
上記に書いた重曹を使った臭い処理で取れなかった場合は、臭いが付いたところに熱湯をかけて臭いを落とすのがおすすめです。
ポットのお湯ではなく、やかんや鍋でしっかり沸かしたお湯を使い、臭いが付いている場所の周りから中心に集めるような感じでお湯をかけていってください。
この方法はカーペットの下が濡れてしまいますので、ベランダに出すか、使わないタオルなどを下に敷いてから実行しましょう。
お湯が広がりすぎないよう、臭いが付いた部分と一回り大きいぐらいの円になるよう、気を付けながらお湯をかけていきます。
熱湯は臭い取りに非常に役立ちますので、カーペット以外のものにもこの方法が有効です。
ただし、この方法は家でカーペットを干せる場所、乾かせる場所がある場合のみですから、その点だけは注意してください。
お湯をかけた後、素材によってはなかなか乾かず生乾きのままで室内に入れることになり、結局臭いが取れなかったということになりかねません。
熱湯を使う場合は、そのあとしっかり乾かしてから室内に入れてください。
カーペットに嘔吐した原因がウイルス性感染症の場合の対処法
ノロウイルスやロタウイルスといったウイルス性感染症で嘔吐した場合は、嘔吐物の処理から注意が必要です。以下のようにしっかりと準備した後、通常の嘔吐物より念入りに処理してください。
嘔吐物の処理方法
まず、マスクと使い捨て用手袋を着用し、準備しましょう。洋服もすぐに洗えるものにしておき、捨てられるビニール製のエプロンが着用できるのが理想です。
処理前から換気のため窓を開けておきます。
- 市販の次亜塩素酸ナトリウム(ブリーチやハイターなどの塩素系漂白剤)を用意し、水3リットルに次亜塩素酸ナトリウム液50ミリリットルで希釈液を作る
- 嘔吐物をキッチンペーパーで覆い、希釈液をしみこませる
- 嘔吐物とキッチンペーパーを外側から内側にこそぐようにして集め、袋に入れていく
- もう一度嘔吐物があった場所にキッチンペーパーを敷き、嘔吐物回収時と同じように次亜塩素酸ナトリウム液をしみこませ、10分程度置いて消毒する
- 捨ててもよい雑巾やキッチンペーパーなどで嘔吐した部分を拭いていく
回収したものは二重のビニール袋に入れておき、封をして処理していきます。
カーペットはどうしてもウイルスが残りやすいので、上記の処理の後、念のためカーペットを次亜塩素酸ナトリウムの希釈液に浸けておくのがおすすめです。
次亜塩素酸ナトリウムで消毒した後、洗えるものは丸洗いするのがベストです。丸洗いが難しい場合は、前述した熱湯を使った消毒をプラスしてください。
スチームアイロンを利用して熱で消毒するのも効果があります。とにかく、二重・三重の処理でウイルスを除去するのが大切です。
洗いやすい!おすすめカーペット5選
「においがどうしても気になる…」という場合には、洗いやすいカーペットに替えることも方法の一つです。
部分洗いできる・洗濯機洗い可能など洗いやすい機能付きのカーペットを選ぶようにしましょう。
ここからは、当店おすすめの洗いやすいカーペットをご紹介します。
タイルカーペット
部屋全面に敷けるような大きなカーペットは、丸洗い可能だとしても洗うのが大変ですよね。
サイズが大きい分、洗って干せる日は限られてしまいます。
タイルカーペットであれば、汚れた部分だけを洗うことができるのでお手入れしやすいです。
汚れがひどい場合にも、汚れた部分だけを買い替えることもできるのでお財布にも優しいですよ。
14色から選べるカットパイルのタイルカーペット
『アタック270 キャンバスファイン 40x40cm』
ペットの爪が引っかかりにくいカットパイル、気になるニオイを消臭するエアファイン加工などペットとの暮らしも快適に。
【1枚から購入OK】洗える!防音対策もできる柔らかタッチのおしゃれなタイルカーペット
『ECOソフト 50x50cm』
子育てママやペットオーナー様に大人気!エコな素材と優秀機能のおすすめタイルカーペット
洗濯機洗い可能カーペット
洗濯機洗い可能であれば、汚れがひどい場合にも丸洗いしやすく便利です。
洗濯を行う際には洗濯表示を確認してから洗うようにしましょう。
手洗いモードにする、おしゃれ着用洗剤を使うなど、生地に優しい洗い方を選ぶようにしてください。
大人気!洗えるスベリ止め付きマイクロファイバーロングシャギーラグ
『シフォン/スノー』
新登場!オールシーズン対応!手洗いOK!抗菌防臭効果のあるふわふわロングマイクロファイバーシャギーラグ
丸洗いしない場合には、はっ水・防汚機能付きのカーペットもお手入れしやすく便利です。
カーペットを選ぶときには、機能面にも注目して選んでみてくださいね。
まとめ
この記事では、カーペットに嘔吐してしまった際の汚れや臭いへの対処法などを紹介してきました。
小さなお子様が数人いる場合は、感染拡大が心配です。
毒処理を念入りに行って、家族に広がらないよう気を付けましょう。