「何となく我が家のカーペット、くすんでいるな。掃除機をこまめにかけているだけではだめなのだろうか?」
と、カーペットを使用しているご家庭なら、このように感じることもあるかと思います。
特に、ベージュなど色が薄いカーペットの黒ずみは目立ちます。
しかも、くすみや黒ずみは、洗濯しても思ったように綺麗にならないこともしばしばあります。
そして、洗濯できない素材のカーペットの場合も多いです。
そのような時は、安心安全な重曹を使ってカーペットの掃除をしてみてください。
ここでは、カーペットの黒ずみを重曹で消す方法をお伝えします。
目次
カーペットの黒ずみの原因とは?
カーペットは寝転がったり、素足で歩いたり、人間の肌に直接触れるものです。
ということは、必然的に皮脂や垢がカーペットに付着することになります。
なぜ、カーペットの黒ずみ対策に重曹が良いの?セスキ炭酸ソーダは使える?
先に述べた通り、カーペットの黒ずみは、簡単に言うと皮脂とホコリが主な原因です。
掃除機をかけることは、ホコリが取れるのでとても良いことです。ですが、皮脂までは取れませんから、根本的な黒ずみ解決には至りません。
そこで登場するのが、『重曹』です。
重曹は弱アルカリ性で、油分を分解する性質があります。
皆さんの中にも、コンロ掃除などに使用されている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
油分の中には、皮脂も入ります。
つまり、重曹はカーペットの皮脂を取り除く働きがあるのです。
「ならば重曹よりもアルカリ性が強く、油汚れが強いセスキ炭酸ソーダの方が、効果があって良いのでは?」といった疑問も出てくるでしょう。
しかし、セスキ炭酸ソーダは、避けた方が無難です。
カーペットの黒ずみの取り方とは?
カーペットの黒ずみを取り除く方法を、カーペットの素材などに合わせて二つご紹介します。
重曹スプレーを使う方法
水につけても変色したり、縮んだりしないカーペットの素材の場合は、重曹スプレーがおすすめです。
<用意するもの>
- スプレーボトル
- 30度くらいのぬるま湯400ミリリットル
(30度を超えるとアルカリ性が強くなって、お肌を傷めますから、お湯の温度には気を付けてください) - 重曹小さじ1杯くらい
(万が一、口に入ったときのため、食用の重曹を用意しておくと安心です) - ゴム手袋
- 雑巾(数枚)
〈手順〉
1.まず、空のスプレーボトルに重曹とぬるま湯を入れて、よく混ぜ合わせます。
2.よく混ざったら、カーペットが濡れたと感じるくらいまで、スプレーします。
3.雑巾でカーペットを拭き取ります。皮膚を守る為に、ゴム手袋を忘れずにつけてください。
4.その後、水拭きをして、から拭きもします。
●注意点●
洗濯表示を確認し、カーペットの端でテストをしてから、全体に使いましょう。
重曹をカーペットにふりかける方法
黒ずみが軽度、またはカーペットが水に弱い素材の場合は、重曹をカーペットにふりかける方法がおすすめです。
<用意するもの>
- 重曹
(万が一、口にしてしまった時のことを考えて、食用の重曹を用意すると安心です) - 掃除機
- ゴム手袋
〈手順〉
1.まず掃除機をかけて、ある程度のホコリなどを取り除きます。
2.その後、重曹をカーペット全体にふりかけます。
3.ゴム手袋をはめて、生地を傷めないよう優しく、カーペットと重曹をなじませてください。
※この時、素手で行うと手の皮脂が重曹によって吸い取られ、皮膚にダメージが起きることがあります。必ず、ゴム手袋を着用しましょう。
4.できれば6時間、短くて2、3時間は重曹をなじませたまま放置します。
5.時間が経ったら、掃除機で重曹を吸い取ります。
●注意点●
この方法は襟足の長いカーペットですと、重曹が吸い取りづらく、残ってしまう可能性もありますので短毛のカーペットにおすすめです。
また、カーペットの中には、重曹を嫌う素材のものもあります。
重曹をふりかける前に、1で紹介した重曹スプレーを作って、カーペットの端で変色や縮みが出ないか確認してください。
カーペットの黒ずみを出さず、綺麗に保つには?
掃除機をこまめにかけることはもちろん、1でご紹介した重曹スプレーを使った掃除方法を定期的に(1か月に1回くらいが目安)行うと、比較的きれいに保てるでしょう。
重曹は、色々な汚れに吸着して落としやすくしてくれるだけでなく、消臭効果もある優れものです
また、小さなお子さんやペットがいるご家庭も、食用の重曹ならば少量は人が口にしても安全な成分なので、その点でも優れていると言えます。
もし、お気に入りのカーペットの黒ずみが重曹で落ちない場合は、クリーニングに一度出して綺麗になったものを、こまめに重曹で掃除して保つのも良いかと思います。
汚れに強い!PTT繊維カーペット2選
黒ずみがどうしても気になる!という方は、汚れに強い素材のカーペットを選ぶというのもひとつです。
汚れに強いものであれば、黒ずみ以外の汚れも付きにくいのでカーペットを長くきれいに使うことができます。
特におすすめなのが、PTT繊維です。
PTT繊維とは「びっくりするほど汚れが落ちる(!?)」と評判の汚れに強い繊維です。
PTT繊維は防汚性と、耐久性に優れているためジュースなどの水溶性の汚れはさっと拭き取るだけできれいになります。
驚異的な防汚性を誇るPTT繊維であれば、汚れやすいダイニングなどでも安心してお使いいただけます。
長繊維のためお手入れもしやすいですよ!
まとめ
お子さんが口にしても害のない物質「重曹」は、皮脂が元となるカーペットの黒ずみ対策に、有効に働いてくれることをご紹介しましたがいかがだったでしょうか?
カーペットは、デリケートな素材でできたものもあるので、重曹掃除が合わない場合もあります。
必ず、カーペットの端で試してからお使いください。