カーペットには小さなダニたちが潜んでいます。
その数はなんと、数十万匹ほどといわれています。
もちろん、カーペットの大きさや環境によってダニの数は変わりますが、1匹でも多く駆除したいところです。
そこでカーペットのダニを駆除する方法として、スチームアイロンを使ってみてはいかがでしょうか?
ここでカーペットのダニをスチームアイロンで駆除する方法をお伝えします。
目次
カーペットの掃除にスチームアイロンを使う利点とは?
ダニの死滅は、約70℃ から始まるといわれています。
ただし70℃の場合だと40分以上の乾燥が必要となり、クリーニングや天日干しを考えなければなりません。
とはいえカーペットを動かすのは大変なため、アイロンもしくはドライヤーなどで熱を加えたほうがよいです。
特におすすめなのが、スチームアイロンです。
スチームアイロンでは蒸気を利用することで、100℃以上の熱をカーペットの奥底にまで送れます。
それでは、スチームアイロンを使う利点について詳しくみていきましょう。
利点①カーペットが傷みにくい
スチームアイロン とは、高温の蒸気(スチーム)を大量に発生させるアイロンのことです。
アイロンを何度かけても、衣類などが傷みにくい加工が施されています。
デリケートなカーペットに対しても、衣類と同様にスチームアイロンが適しているでしょう。
利点②温まるまでの時間が早い
スチームアイロンでは、給水タンクの水を温めて蒸気を発生させます。
製品によって温まるまでの時間は異なりますが、目安としてはスイッチを入れて約40秒です。
起動時間が早いものを選べば、すみやかに作業が始められます。
消費電力が高いほど温まる時間も早いので、ぜひ覚えておきましょう。
利点③手軽にアイロンがけができる
コンパクトなボディーに、きめ細かな蒸気が出るのがスチームアイロンの特徴です。
わざわざアイロン台を使用する必要がなく、蒸気だけでアイロンがけができます。
スチーム噴射面積の広い製品を使えば、さらに簡単に手入れ可能です。
カーペットの掃除をする際のスチームアイロンの使い方とは ?
それでは、実際にどうやってスチームアイロンを使うのかを説明いたします。
ポイントは、すぐにスチームアイロンをかけるのではなく、まずはダニをある程度減らすことです。
①1時間ほど部屋を暗くする
ダニは夜行性のため、明かりを消すとカーペットの表面に出てきます。
1時間ほど部屋を暗くして、ダニが出てくるのを待ちましょう。
カーペットの毛並みに逆らってブラシをかけると、より多くのダニが活動しやすくなります。
②掃除機をかける
表面上のダニを掃除機で吸い取りましょう。
③濡れタオル敷いて、その上からスチームアイロンをかける
掃除機をかけた後は濡らしたタオルを固くしぼり、カーペットの上に敷きます。
濡れタオルを敷いたら、温度を強に設定したアイロンのスチームを噴射しながら当てます。
1か所あたり約30秒を目安として、しっかりと熱をかけましょう。
もしスチームアイロンがない場合は、ドライヤーの温風でもかまいません。
ただしスチームアイロンのほうが奥まで熱が通るため、ダニを駆除できる効果に差が出てきます。
4.最後にもう一度、掃除機をかける
スチームアイロンを当て終わったら、掃除機を再びかけてください。
死滅したダニを取り除かないと、アレルギーの原因になります。
カーペットの掃除にスチームアイロンを使う注意点とは?
アイロンを使用するにあたり、4つの注意点を知っておきましょう。
注意①アイロンの火力を確認しておく
多くのスチームアイロンでは、3段階 で温度調節が可能です。
コードがあるスチームアイロン
低温だと80度、中温だと160度、高温だと200度
コードがない(コードレス)のスチームアイロン
低温だと120度、中温だと160度、高温だと200度
低温で中途半端に熱を与えるよりも、高温でしっかりとアイロンをかけましょう。
②しっかりとアイロンをかける
スチームアイロンがダニの駆除に効果があっても、ササッと終わらせてしまうとすぐにダニが増えます。
ゆっくりと時間をかけて、丁寧にアイロンがけを行うことが大切です。
また、週1回のペースでカーペットのダニ駆除をしたほうがよいですが、大変ならば2週間に1回にしてみるといった工夫も必要です。
雑なやり方で毎週やるよりも、隔週で念入りにやってみてはいかがでしょうか?
③取り扱い表示を確認する
アイロンをかける前に洗濯の取り扱い表示を確認しましょう。
↓このような「アイロンがけ不可」のマークが表示されていると、アイロンの熱でカーペットが焦げる危険性があります。
そのようなカーペットにどうしてもスチームアイロンを使いたい場合は、低温設定で様子を見ながら試しましょう。
④アイロンだけで終わらせない
カーペットにスチームアイロンをかけると、そこに残るのは大量のダニの死骸です。
ダニの死骸をそのままにしていると、ハウスダストにつながります。
最後はきちんと掃除機をかけて、ダニを吸い取りましょう。
まとめ
スチームアイロンならば、カーペットをあまり傷めずにダニ駆除ができます。
とはいえ、カーペットによってはアイロンをかけられないものもあります。
また、昔から使っているカーペットだと、ダニのほかに髪の毛やほこりが大量に溜まっているでしょう。
カーペットをアイロンがけ対応の新品に買い替えて、清潔な状態から手入れを始めてみるのもおすすめです。