うさぎと暮らして8年少々。その間に引っ越し3回、住まいは4件目。
「うさぎと人間が快適なインテリアって何?」
という探求がこの8年で尽きることはなく・・・
気が付けばラグ・カーペット専門店びっくりカーペットの店員になっていた!!
そしてそして、指折りのうさぎ雑誌である「うさぎの時間 No.21」で当店のオリジナル商品を紹介いただくに至りました!
なんたる栄誉!大歓喜っ!!
今回は、そんな私がうさ飼いの皆様に向けて、記事をしたためてみたいと思います。
目次
うさぎと床材
近年ペットとして飼われているうさぎ達の住まいは多くが屋内です。
(外での飼育は寒暖差や外敵の危険性があるので、本当にやめてあげて・・・)
そうなると普段うさぎ達のお散歩はいわゆる「へやんぽ(部屋んぽ)」が主になってきます。
うさんぽ、べらんぽ、にわんぽも良いですが、マンション住まいだと中々難しいのが現実ですよね。
そんな「へやんぽ」の際、床材をどうすべきかは、うさ飼いにとっての大きな悩みの一つです。
へやんぽの際にどんな危険性が考えられるのか、どう回避できるのかを床に着目して見ていきましょう。
うさぎは滑りやすい
うさぎに肉球がないのはうさ飼いなら当然知っていますよね。
足の裏までみっしりモフモフの毛が生えているなんて、なんて可愛いの!みたいな毎日ですよね。
その弊害と言えるのはやはり滑りやすさです。
ワックスがかけられているフローリングなんて、前足が大開脚しそうなくらいに滑ってしまいます。
クッションフロアも同様です。
中にはペット向けに滑り止め加工のあるものもありますが、やはりフラットでツルツルした床面だとうさぎ達の可愛いあんよは滑ります。
勢いよく回転ジャンプしたり、8の字ステップをする時に滑ってしまうと思わぬケガにつながりかねません。
うさぎがへやんぽするスペースでは、うさぎが滑らないこと。
これを第一に考えて、フローリングの上にはラグやカーペット、ペット用の保護シートなど、何か一枚敷いてあげるのがおすすめです。
勢いあまって敷物ごとスライディングしていかないように、滑り止め加工のあるものや、部屋全体に隙間なく敷き込んで滑らない床を目指したいところです。
ソアホックを予防せよ
うさぎに多い足裏の病気がソアホックです。
うさぎの病気に関する本には必ず掲載されています。
うさぎの足裏の毛が薄くなってしまい、そこが擦れて炎症を引き起こすのがソアホック。
肉球がないので、毛がなくなると直に足裏へ負担がかかってしまうんですね。
ソアホックはへやんぽだけが原因でなるわけではないのですが、毎日の生活の中で予防をしておくに越したことはありません。
できるだけ摩擦が少なく、滑りにくいもの。さらには固すぎない床が良いと言われています。
この3点を考えると、やはりフローリングの上には何か敷物を敷くのが良さそうです。
爪が引っかからないように
先日我が家のうさぎをへやんぽさせた後、部屋の真ん中に割れたと思われる爪のかけらが落ちていました。
数日前に爪切りを済ませたところだったので、爪がまだ尖っていてどこかで引っかけてしまったようでした。
幸い大事には至りませんでしたが、定期的に爪切りをしていてもこのような事故は起こってしまいます。
うさぎの爪は小さい上に、伸びるとくるんと丸まってカーブしています。
野生のうさぎのように自然と削れてくれないので、できるだけ爪をひっかけないような環境作り が必要です。
カーペットには毛足が輪っかになっているループパイルというものがあります。
うさぎをへやんぽさせるという観点からですと、このループが大きいものは危険だと言えます。
▼ループパイルのカーペット▼
私の主観的な意見にはなりますが、ループパイルでも毛足が短くぎっしり目が詰まっているものであれば、我が家のうさぎ達(ロップイヤー)は問題ないように感じました。
しかし、うさぎの個体差もありますしネザーランドドワーフのような小さめの子には、やはりループパイルそのものが危険となってしまうかもしれません。
できるならカーペットはループパイルは避け、カットパイルというものを選ぶほうが無難です。
ループパイルと異なり毛足がカットされていて輪っかになっていないので、カットパイルの方が爪を巻き込む危険性が減ります。
カットパイルでも毛足が長すぎると繊維に引っかかるかもしれませんので、どんな敷物でも毛足短めというのがポイントになります。
▼カットパイルのカーペット▼
オシッコをトイレ以外でするかどうか
あなたのうさぎさんはオシッコの場所が定まっていますか?
我が家のうさぎ2羽はこうです。
- メス:トイレ以外でオシッコしないけど、激怒シッコあり
- オス:トイレ以外でオシッコしないけど、思春期に2~3回飛びシッコ歴あり
両名共に割とトイレに心配のない子です。
メスの方はパーフェクトにオシッコをコントロールしていますが、足ダン以上の怒りを表現する際にトイレじゃない場所でオシッコをすることがあります。
勝手に激怒シッコと名付けました。たぶん全く浸透していない言葉です。
オスの方はまだ去勢をしていない思春期の頃、ジャンプしてオシッコを遠くまで飛ばす飛びシッコをかましたことがあります。
うさぎってウンチの方はそうでもないんですけど、オシッコは独特のにおいがしますよね。
いつもはトイレ砂で消臭されちゃってあまり気にならないのですが、へやんぽ中にやらかすと大変です。
もしオシッコの心配のあるうさぎさんのへやんぽスペースなら、オシッコをされた際の掃除のしやすさも考えないといけません。
- ジョイントマットやタイルカーペットのように、汚れた部分を外して洗えるもの
- 撥水機能や消臭機能 のある敷物
上記のような工夫をしておく方が良いです。
我が家でも200x250cmサイズのシャギーラグにオシッコが飛んだ時があったのですが、アレルファインという消臭機能付きのラグだったのでなんとか臭いは取れました。
ちなみにアレルファイン加工のあるラグはこんな感じです。
かじる&ほりほり癖
「うさぎっておいしくないものは口にすら入れないですよね~」と私は思っているのですが、時々はやらかします。
もう気まぐれととしか言いようがないのですが、ある日突然カーペットの角を持ち上げてペターン…持ち上げてペターン…と、不思議な遊びを延々やってみたり。
毛づくろいのついでにカーペットをペロリっとひと舐め。
ゴロンと寝転がる前に、カーペットをほりほり。
こういった癖や遊びがなくっても、敷物の繊維がうさぎの口に入ることは十分考えられます。
もちろん飲み込まないことが理想です。
齧ってゴックンなんてことがないように、しっかり目を光らせておくべきです。
でもこちらの予期せぬ行動をうさぎ達が取るという可能性は考えておかないといけません。
じゃあどんな素材なら飲み込んでも大丈夫か。
ウールや綿、麻、竹のような天然素材なら安全と言えるのか。
ラグ・カーペット専門店の店員がこう言うのは本当にどうかと思うのですが…
絶対安全な敷物なんてないよ!!
自分の毛を飲み込んでうっ滞になるのがうさぎ。
異物を飲み込んで安全なんてことはない!
私たちがうさぎにできることは、ほんの少しでも危険性を減らすことだけです。
どんな敷物なら大丈夫か
絶対安全な敷物はない!と断言をしておきながら、大変恐縮ではありますが、カーペット・ラグ・ジョイントマット等の中からいくつか商品を紹介してみたいと思います。
「安全性がちょこっとでも高いよ」という観点から選出していますので、この中から選べは絶対大丈夫という話ではありません。
うさぎと暮らすお部屋にどの敷物を採用するかの最終判断は飼い主さんがしてください。
ジョイントマットはクッション性抜群でお手入れも楽ちん
ジョイントマットはクッション性も抜群で、簡単につなげて敷けるし、汚れたところだけ外して洗えちゃいます。
しっかりと厚みがあるので、ソアホックの予防だけでなく、防音対策としても効果を発揮してくれます。(心強い!)
ジョイント部分を掘り返して齧らないかだけ、注意して見てあげてくださいね。
階下の防音対策や床のキズ防止に便利なジョイントマット『さらり』60x60cm単色4枚set |
【8枚組】防音対策に♪約8mmのジョイントコルクマット『モニカ ブラウン 約45x45cm』 |
【4枚組】防音や床の傷防止に! 約20mm極厚ジョイントマット『キルハ ブルー 約45x45cm』 |
雑誌「うさぎの時間」に掲載されました!
うさぎの時間 no.21
出版社: 誠文堂新光社
発売日: 2018/4/11
「10周年記念特集:新しいうさぎ暮らし」の中の「うさぎのためのタイルカーペット選び」の最後の方に当店びっくりカーペットのデニムジョイントマットが掲載されております。
※詳しくはコチラ↓
またまたおすすめの商品出ました!
https://bicklycarpet.co.jp/?mode=f26
ペット臭をカーペットが吸着して無害な物質に分解!
さらにうさ飼いとしてありがたいポイントは、滑り止め&程良いクッション性です。
ソアホックの子や高齢の子には特におすすめできます。
デザインやカラーも豊富でとにかくお洒落!
お部屋のインテリアとして取り入れることもできますよ。
その他のおすすめカーペット・ラグ
ペットのいるご家庭で人気No.1の撥水&防汚
ペットがいるファミリーにおすすめ!
トリプルフレッシュ加工の間違いない1枚
低価格&超撥水の低反発タイプ
臭いの元を消臭!制菌防臭、防ダニ加工付き
お掃除が楽ちんで、しかもカワイイ♡
まとめ
うさ飼いとして、そしてカーペット・ラグ専門店の一員として、語りたいことを語りました。
うさぎと快適に安全に暮らすには、床材への配慮がかかせません。
滑り防止やソアホック予防、誤飲やほりほり癖を考慮して、少しでも安全な部屋作りを心がけたいものです。
絶対に危険がない環境というのは存在しないと思います。
私たち飼い主ができるのは、少しでも安全に近づける努力だけです。
この記事が、うさぎと安全に暮らすための何かのヒントになれば幸いに存じます。